マタニティ・ヨーガ
呼吸法を練習する

リラックスの次は呼吸法です。お産のとき呼吸法が大事だということは知っていますね。
ヨーガでも呼吸法はとても大切な要素です。

呼吸法というのは意識して呼吸をおこなうこと。
ある特定の呼吸の仕方が呼吸法なのではなくて、「意識して呼吸をおこなうこと」が呼吸法なのです。

心臓や胃が自然に動いているように、呼吸も普段は自動的に行われています。
でも、肺の筋肉はコントロールすることができる随意筋。さらに呼吸は常に一定しているわけではなくて、気分や心のもちようによって変化しています。

一日の疲れを癒すやめにお風呂にはいったときなどは、ゆっくりと吐き出す呼吸をしていますし、反対に緊張しているときには呼吸は浅く早くなり、驚いたときなどはとっさに息を止めていることもあります。普段は無意識のうちに、こうしたことが行われているのですが、ヨーガではその呼吸をコントロールすることによって、反対に気分や心、からだの働きまでも変化させようとします。
これがヨーガの呼吸法なのです。

 お産のときには、痛みや緊張から、からだをこわばらせたり、浅く早い呼吸になりがちです。
歯をくいしばって息を止めてしまう人もいます。これでは心はさらに不安が高まり、緊張は増幅されてしまいます。こうしたときにこそ、ゆっくりした吐き出す呼吸をすることによって、気持ちを落ち着かせからだをリラックスさせることが必要です。

 お産の呼吸法といえばラマーズ法のパターン化したものが代表的ですが、ヨーガではお産のときに行うパターン化された呼吸法というものはとくにありません。妊娠中からの練習によって、呼吸法の意味ややり方がわかっているので、ゆっくりした吐き出しの呼吸で陣痛をのり越える人が多いです。出産施設がラマーズ法などの呼吸法をとり入れている場合でも、それをすんなりと受け入れ、実行することができるでしょう。

 ラマーズ法の呼吸法が「ヒヒフー」など特殊な言いまわしをつけたのは、ふだん呼吸法に慣れていない人のために呼吸法を馴染みやすくするためでだったのではないかと思います。初心者にはパターンを提示したほうがやりやすいかもしれませんね。ソフロロジー法では、妊娠中からヨーガの呼吸法を練習し、お産のときには「ふ〜」という吐き出しの呼吸を行っています。

 しかし、妊娠中ヨーガや呼吸法を練習し、自分のからだの変化や動かし方がわかるようになった人がお産するとき、さらに分娩室がとても落ち着いた環境にある場合には、産婦は自然に声を出したり、うなったりと自分なりの呼吸をするものです。こうした自然な環境での出産では、産婦の呼吸はむしろセクシーで、まるでセックスのときの呼吸にも似たものが出てきます。産婦はとても女性的で、本能的なお産をします。この場合、まわりが呼吸のリードをするには及ばないし、呼吸法のパターンも必要ありません。

 マタニティ・ヨーガでは、毎回クラスの最後に呼吸法の練習が行われます。そこで行われるものは、陣痛の最中に行うものというよりは、呼吸を自分でコントロールするための練習であり、呼吸法がなんであるかわかるためのものなのです。呼吸の仕方がわかるようになれば、お産のときにも自在に呼吸をコントロールして、気持ちを落ち着けることができるようになります。


































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