トピックス
第13回リプロダクション研究会 共催講演会

【国境を越える身体とツーリズム】

日本においても、子を育てようとする者以外の人(第三者)
が関わる卵子提供、精子提供、代理出産を受けるために生殖ツ
ーリズムを利用するケースが少なくありません。グローバル化
する社会における生殖ツーリズム、移植ツーリズム、国際養子
縁組など、国境を越えてやりとりされる身体・臓器、国境を越
えてマッチングされる親子について、3つの講演です。
 ツーリズムで利益を享受するのは誰か、科学技術が国益をも
たらすこと、身体の部品化、「提供」や「治療」に伴う規範の
圧力、親の単数性や血縁の自明視、親子・家族関係の再考など
を考えます。


【日時】2011年1月22日(土)
13時00分〜16時30分(予定)

【場所】明治学院大学 白金キャンパス2号館1階 2201番教室
(アクセス)http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
(キャンパス内マップ)http://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/

【参加費】資料代のカンパ(500円程度)
【申込】不要
【演題】
●粟屋剛(岡山大学・医歯薬学総合研究科・生命倫理学分野/生命倫理・医事法)
「アジアへの移植ツーリズム―その現実、法、倫理」

●柘植あづみ(明治学院大学・社会学部社会学科/医療人類学)
「精子提供と卵子提供の比較検討(仮題)」

●出口顯(島根大学・法文学部/文化人類学)
「養父母になった国際養子たち:スカンジナビアの国際養子縁
組におけるアイデンティティと親子関係」


【共催】生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会
(科学研究費補助金:女性に親和的なテクノロジーの探究と
新しいヘルスケア・システムの創造:研究代表者日比野由利)
/代理出産を問い直す会



詳しくはこちらをご覧下さい。
http://homepage2.nifty.com/~shirai/html/repro.html



「出産育児一時金、小規模施設に配慮」
社会保障審議会医療保険部会 2010年12月2日
                 日医ニュース  2011.1.5
 平成23年度以降の出産育児一時金制度は、受取代理制度を導入することになった。
その対象施設を「年間平均分娩数が200件以下の診療所・助産所」としていたが、
その分娩数を「100件以下」に改めるとともに、新たな対象施設として、
「収入に占める正常分娩に係る収入の割合が50%以上」の診療所・助産所を
目安とすることを追加し、厚労省への届出制とした。
 直接支払または受取代理のどちらを採用するかは医療機関の選択制とし、
併用実施も可能。また、直接支払制度(または受取代理制度)を利用するか、
あるいは保険者へ直接請求し支給を受けるかは、従来どおり妊婦の選択とすると
している。
 さらに、支給額は現行の42万円とすることとし、保険者への財政支援については、
引き続き予算編成過程において検討することが提示された。
 それらの説明に対して、専門委員からは、さらなる手続きの簡素化等を求める声が
出され、保険者からは、42万円を維持するのであれば、上乗せ分の4万円は
国が支援することが前提であるとの意見が出されたが、おおむね本案を評価するとして、
今回で議論は終了することになった。