マタニティ・ヨーガ
マッサージでほぐし合い

 腹式呼吸を練習したあと、少し自分なりのゆったりした呼吸をしながら、あぐらの姿勢で瞑想してもらっている。瞑想といっても難しいことではなく、ただゆったりした気分で座ってもらっているだけだ。この瞑想のときにも、部屋全体の雰囲気がとてもよくなって、妊婦さんとおなかの中の赤ちゃんがつくる場のエネルギーのようなものができ上がっていくように、私には感じられる。

 そのあと一番最後に、私のクラスでは、参加者が2組になってのマッサージを行っている。マッサージは簡単なもので、ひとり5分ほどお互いにやりあうのだが、これが気持ちがいいので実に好評だ。やってもらう人は正座の姿勢で、やってあげる人はその人の後ろに立って、頭から首、肩をたたく。次にやってもらう人は膝を開いて、おなかをつぶさないようにうつぶせの姿勢になり、やってあげる人は後ろから、肩や背骨の両側を両親指でもんでいく。脇腹やお尻も両手の平で押す。

 マッサージは、お産のときにも夫などにやってもらうと気持ちのいいものなので、妊婦さんに覚えて帰ってもらって、家で夫に教えてあげるようにすすめている。マッサージはやってもらって気持ちいいばかりでなく、人のからだに触ることがいい勉強にもなる。力の入れ具合や、相手がどう感じているかを、探りながらやることで、相手に対する思いやりの心が生まれていくような気がする。それまでポーズや呼吸法がうまくできなかった初めての参加者も、マッサージをしてもらうととても気持ちがいいので、最後には満足した表情で帰っていく。ただ、過去に1例だけ、うまく人のからだに触ることができず、マッサージをしてあげられない方がいた。こうしたケースもないわけではないので、指導するスタッフは体操同様に、ひとりひとりを観察しながら、個別に適切な指導をすることが求められる。


































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